【短編小説】まどろみに乾杯

1投稿者:まりぃ@発完走なるかどうか  投稿日:2018年10月01日(月) 00時03分19秒
私は、約束が苦手だ。
その事を知っている男から、私の携帯に電話がかかってきた。

東京と千葉の境近くにある自宅で、私の携帯が鳴った。
発信者の名前が”上村(お調子者)”と表示されていた。ああ、あいつか。
「姉さん。今から食事いかない?」
「今、明日の打ち合わせの準備しているんだけど」
「どうせ、酒飲みながらだろ。なら食事しながらでも出来るって。」
 私の今の仕事は、某工場のラインの設計・管理・効率化
をデザインする事だが、専門的な事は私はしない。できない。
 工場の営業や担当者にプレゼンして、買い取ってもらう
為に、夜中の11時まで資料を整理しているのだけど、確かに
上村の言うことも間違っていない。
「いいよー。別に資料なんて無くてもなんとかなるしー」
「さすがは姉さん、じゃあ亀戸のジョイフルで30分後ね」
「まっかせなさい」

 自宅からジョイフルまで、50分はかかるけど。
2投稿者:うんぽろん  投稿日:2018年10月01日(月) 20時30分14秒
千葉県民にとってのジョイフルはジョイフル本田。
3投稿者:沢田まこと  投稿日:2018年10月01日(月) 22時32分02秒 ID:bXjipVbZ
ジョイフルって、ステーキ相模湖ローヤルより遠い?
4投稿者:まりぃ@発完走なるかどうか  投稿日:2018年10月01日(月) 23時01分43秒 ID:etBevoTc
それから1時間後。
千葉県にある、とある駅前は、夜中だというのに人々の喧騒は止むことがなかった。
駅から溢れる人の群れ、駅に吸い込まれる人の流れ。
薄っぺらい言葉をリズムに乗せて叫ぶ、街頭ミュージシャン。
イルミネーションの光のリズムに合わせて、巨漢と小柄のシルエットが浮かんでいる。
たまに、バスのヘッドライトの光が向けられると、
巨漢のシルエットに、ちょっとあどけなさが残るスポーツマンの好青年が映っていた。
小柄な方は、巨漢に笑いかけた。
「亀戸って、”とある駅”って名前だっけ?」
「姉さん、楽しそうだね」
「そりゃー、あの小さかった男の子がこんなに大きくなってるなんてさ、嬉しくて」
「はあ、姉さんと初めて会った時、すでに酒呑みに行ってたよね」

いつもの適当トークをする私を無視して、上村は、
すこしもまじめそうな顔をせずに言った。
「姉さん、俺、結婚するんだ」
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